家は買うもの建てるもの!?

最近ではなかなかお目にかかれなくなった上棟、棟上げの風景。棟上げの際に行われる餅まきはご近所の方や知り合いが多く集まり、投げると同時に修羅場と化します。(笑) 昔は新築、普請できることは大変幸せなことであり、餅まきはご近所さんへの「幸せのお裾分け」だったと聞きました。この棟上げというイベントも大変です。写真の竹も長いのでどうやって現場に運ぶか、道路交通法とのにらめっこ。竹に取り付ける五色旗や弓矢も必要で、弓矢にあってはその土地で向ける方角が決まっています。このように家を建てるプロセスはイベントが目白押し。夢と現実、不安が入り混じって心労が重なります。しかし、完成した暁には安堵感と達成感に包まれることでしょう。そういうことが、完成した家に対する愛着となって、住まいへの満足につながるのかもしれません。最近はこのようなイベントが省かれた家づくりや建売住宅が多くなりました。友人からも「家を買った」との知らせがあった。いつから住まいは工業製品と同じように買うものになってしまったのだろうか。

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