2012年9月


■ ハイヤ牛深大橋 ■

世界には多くの橋がありますが私が一番簡素で美しいと思っている橋が熊本県牛深市にあります。一度行ってみたかったんですがやっと機会が巡ってきました。

どうです?この円弧が描くスタイリッシュな線!

長さは約880m、幅16mで橋の両側に歩道を設けています。

橋全体はこんなに見えます。

関西国際空港ターミナルの設計でも知られるフランスの建築家、レンゾ・ピアノ氏のデザインです。

まさに白いラインがシュプールみたいで青空に映えます。

街の佇まいへの配慮や山なみの保全、国立公園との景観の調和を目指し、橋の形だけが目立つ吊橋などは避けてデザインされました。
それを可能にしたのが”鋼床板連続箱桁橋
”という構造形式だそうです。

白いシュプールの正体はフラップ(風除板)です。

上から見てもきれいです。


天気予報は曇り一時雨という状況で出かけましたがどうでしょうこの快晴!私は晴男でしょうか?

下から見ると”鋼床板連続箱桁橋”という構造形式が良くわかります。まさに”竜の背骨”といった方がふさわしいのではないでしょうか。

両端に見えているのがフラップ(風除板
)です。
まさに竜のうろこのようです。


しかし、下から見ても一般的な橋と違い、きれいだな〜

フラップ(風除板)は橋の上から見るとこんな感じ

この風除板はCFRCという炭素繊維補強コンクリートで出来ており、一枚が畳約2枚分で600kgの重量があるそうです。

ちゃんと手摺のディテール(納まり)は熱伸び対策が出来ており、風除板はDPG的な納まりで取付られています。歩道の防滑処理はもちろんのこと、落下防止の立上りまでもがデザインされています。敬服!

橋の下側は船の船底を思わせるような曲面を描いており、風除板を取り付けるリブは船を造るときのキールを思わせます。

それにしても端を支えている支床(コンクリート橋脚の上で橋を支える部品)は橋の大きさに対してなんと華奢なことでしょう。
2012.09.09

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