2012年6月


偉大な建築家、故前川國男先生の自邸に行って来た!■

またまた、東京シリーズで東京は小金井市にある”江戸東京たてもの園”に行ってきました。今回はその中にある”前川國男邸”をご紹介しよう。
今思えば、東京や川崎に住んでいた頃、なんでこんな大事なスポットに行ってないのだろうと後悔しました。

真正面(南側)から見た。

なんとも端正でシンプルなお姿!!

両側の木々が妙に引き立てています。

黒いシルエットの中にも白い障子がアクセントになり、リズムを与えています。

斜めより

東京品川に1942年に完成した”建築家前川國男”の自邸である。戦時中は資材が不足し、法律で延床面積100m2以上は禁止されていたそうである。解体移築前は110m2で戦後台所が増築されたそうです。

北面

裏がアプローチになっています。

良くあるよね、まっすぐ進ませず、いろんな角度から庭や建物を見せる手法。

塀は大谷石をみたいだ。

またしても木々の間から建物を見せている。

おおっつ!玄関が見えた。

白い障子と庇の銅板の緑が
すっきりしたファサードを作っているよね。

居間(サロン)

玄関に入り、一つ扉を開くとおおっつ!!

建築専門誌に出てくるようなインテリア。

ぜんぜん、古臭くないじゃん。

本当にいい建築は実際に体験すると感動するもんだね。

南側開口部

実に明るい。(曇天ではあったが・・)

下の障子の脇の白い縦長の壁は障子のプロポーションを整えるためにわざと設けたんだなー

居間の見返り

建物の中央に吹き抜けの大空間があり、その両脇に2層に渡って個室や水廻りを設けるという理にかなったというか、オーソドックスな建物こうせいである。しかし、木質系の色は統一してあるが素材としては前述したように高価なものは一切使われていない。

それでも、当時これだけの意匠を施すとは・・・
恐るべし〜

ダイニング

北面の庭を見ながらの朝食は、当時はさぞかしハイカラな(古っ!)ことだったのでしょう。

豪華でもなく、品粗でもない。”すっぴん”て感じです。

増築されたキッチン

当時、多くは釜戸でご飯を炊いてた時代にこれはオール電化どころか、ホームオートメーション以上のインパクトだったのでしょう。

寝室

広さも天井高もしっかり計算されつくされてます。

窓下には温水による輻射暖房でしょうか。

建具の中に壁を作ってまで意匠を追求してます。

寝室見返り

現在の壁面収納です。
引き違いの扉のところは今で言うウォークインクローゼットってとこでしょう。

時代を先取りしてたんですねー。

浴室、便所

ホテルのようなユニットバスの中に洋風トイレがあるタイプです。

さすがにこれでは腰掛に座ってゴシゴシなんてことはできないでしょう。びしょびしょですよ。
浴槽のなかを泡だらけにする入り方なのでしょうか?

ディティール

屋根のササラの部分の意匠です。構造と意匠が上手くハモッテます。

民家で言うところの”釘隠し”みたいですね。
2012.06.12
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